古都探訪

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銀閣寺
哲学の道
南禅寺
平安神宮

 

桜の季節、京都国際会議場に所用でやってきた。さて、時間のあいた午後をいくつかの名刹を訪ねようかと思案する。清水寺の夜桜が照明をあびて映し出される風景を想像するが、今回は時間がない。日中の探訪は、銀閣寺、哲学の道、南禅寺と平安神宮の庭園を歩こう。

叡山鉄道の出町柳駅で下車。百万遍通りを京都大学の横をとおりすぎて、まっすぐ東に向う。白川通りを横切ると疎水沿いの桜がいっせいに開花し、銀閣寺に向う人々で賑わっている。桜の名所として知られる哲学の道に分岐するこの疎水を渡り、沿道沿いの土産物屋を通り過ぎ、銀閣寺の入り口に到る。

やや小雨のふるなかに銀閣寺観音堂はしっとりと幽玄の趣をただよわせている。調和のとれた庭園にある銀砂灘向月台(ぎんさだんこうげつだい)と呼ばれる砂盛りがめをひく。錦鏡池を横にして立つ東求堂(とうぐうどう)は観音堂と共に、室町幕府八代将軍足利義政が、北山殿金閣にならい山荘東山殿を造営した(1482年)当時のそのままの遺構で、国宝に指定されている。義政公は政治の世界からのがれてこの東山殿に住み、芸術三昧の晩年をおくり、たびたび東山文化の集いを催した。今日の茶道、華道、能などの伝統的な日本文化がここから生み出されたという。

庭園を丘陵に沿って歩くと、木々の間からこの壮麗な景観がながめられる。


銀閣寺の参道をくだると、疎水沿いにの小径にみごとに咲いた桜の並木が続く。この小径は哲学者の西田幾太郎が思索にふけり、毎日のように歩いていたことより、哲学の道と名づけられた。今では、散策と桜の名所になっている。この道の途中に、幾太郎自作の歌碑がある。「人は人吾はわれ也、とにかく吾行く道を吾は行くなり」とある。銀閣寺から南禅寺まで約2キロのみちのりを、疎水の横に桜並木にならんで点在する茶店や寺の門をながめながら吾は行く。


南禅寺は鎌倉時代1262年に、亀山天皇が離宮を営んだのが発祥。後に寺に改めて南禅寺となり、足利義満の時代には禅宗の最高位を与えられたという名刹。正面のどでかい三門では石川五右衛門が「絶景かな」と感嘆したとか。法堂、南禅院と庭園などある。時間が許せば、入り口の総本家ゆどうふの茶店でゆっくりしたいところ。


小雨の中を、平安神宮にたどり着く。平安遷都1100年を祝い1895年に創建されたもの。神宮苑内を一巡、今日は中国人の観光客が多い。庭園のすばらしい神苑に入る。桜の花は今が最盛期。南神苑、西神苑をへて中神苑到ると、ここからは貴賓閣が鏡のような栖鳳池に映り、みごとな眺めである。東神苑の太平閣を望んで、今を盛りの桜の花が小雨にしっとりとぬれて、美しい。

帰路に就こうと平安神宮をでたところ、舞子姿の2人のお嬢さんにばったり会う。早速、最後のカメラのシャッターを押す。ありがとう、と一緒にこのチャンスをとらえた外国の青年と幸運を喜び合う。3週間の休暇を日本で過ごすドイツ人でした。彼が手にしていたガイドブックはPolyglott!

春の京都への短い再訪だった。Auf Wiedersehen !


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Updated February 28, 2002