沖縄を考える

 

カンボジアで2年間苦楽を共にした友人は、沖縄出身者であった。当時、沖縄はまだ日本に返還されておらず、日本の大学に入学するためにパスポートを持ってやってきたと言う。同じ日本人でありながら、米軍の基地があるために差別あつかいされていた沖縄について、彼はあまり語りたがらなかった。沖縄と言うと彼を思い出す。

数年前に、仕事で沖縄を数回訪問した。空港を出ると、亜熱帯の熱気を帯びた潮のかおりが漂い、さながらハワイに居るように白いサンゴ礁の海岸線が望める。かって米軍の属領のように米軍兵が幅を利かせたという那覇の町は、日本の経済成長とともに形勢が変わったとはいえ、未だ基地がこの地の主産業であり、日本の安全保障を支えているのだ。

日本の産業は次々にアジア諸国へ生産基地を移し、今やGDPの10%がアジアへ移った。産業の空洞化が懸念され、経済成長期には日本のカジ取りの主役と言われた官僚も腐敗しきっており、今や政治家による日本の大胆な改造が望まれる。

自由港として栄えた香港の中国返還が迫っている。経済の中心が米、ECの他にアジアへと移る中、沖縄の自由港としての活用論が浮上している。沖縄の基地の大幅な削減により今後最も繁栄が期待されるアジアの自由港転換するような大胆な政治的決断が行われれば、沖縄は反映し日本の経済に貢献することは間違いない。

(多明功、1997.3.1)

 

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Updated February 28, 2002