知多半島

ドイツ語

 

愛知県知多半島は名古屋の南に位置し、伊勢湾と三河湾に挟まれ、両湾は半島の先端の師崎沖で合流する。冬の鈴鹿山脈から吹き降ろす冷たい風を除くと、気候は年中温暖であり、美浜町はみかんの産地でもある。交通網は名鉄の河内・内海線と常滑線が半島の主要な町を結んでいる。また東名高速道路を経由して、名古屋から、半島の先の豊浜まで知多半島道路が伸びている。

知多半島には伝統的な産業と博物館、歴史的にゆかりのある名所などが多数あり、公共交通機関を利用して、日帰りの探訪を楽しめる。海岸線は、春の潮干狩り、夏の海水浴や、年間を通じてヨット・ウインドサーフィン・魚釣りなどのマリンスポーツ、新鮮な魚介類のグルメを満喫できる。愛知県の夏期や週末の主要なレジャー・スポットである。

師崎港からは東側の対岸の渥美半島へ、また西側対岸の三重県の鳥羽へフェリーが周航。知多半島を経由した中部地方の探訪にもよい。

 

常 滑 市
半 田 市
美 浜 町
南 知 多


常滑市
名鉄常滑駅で下車。常滑は日本六古窯の一つであり、800年の歴史がある常滑焼と、陶芸の町である。町には焼き物の歴史を残した、焼き物の散歩道や、焼き物の展示即売の楽しめるセラモールがある。だれでも気軽に陶芸作りが楽しめる、常滑陶芸教室(電話案内 05693-4-4144)、他がある。

週末にヨットを楽しみたい人には、鬼崎港のYMCAヨットクラブがある。常滑線榎戸駅から海岸方向に300米、徒歩で約7分。鬼崎港の左側に、名古屋YMCAヨット・クラブの建物がある。毎週日曜日には、31フィートのMistral号がセイリング。ディンギーも数艇あり。第4日曜日は、一般開放の家族デー(電話予約:山本 0569-48-2546)。


半田市
半田市は古くから酒と酢の醸造で栄えた。昔ながらの倉を残した運河沿いに、日本で唯一の酢に関する総合博物館である酢の里(電話予約 0569-24--5111)と酒の文化館(電話予約0569-23-1499)がある。名鉄半田駅から徒歩で15分、JR半田駅から7分。昔から醸造に使われていた道具類を展示し、当時の醸造方法を紹介。日本人の食文化と酒や酢とのかかわりを知ることができる。人形を用いたアニメ調の製造工程の解説もあり、分かりやすい。家族での見学コ−スにもよい。

ついでに、グルメ探訪。酒の文化館酒の文化のを出て、右手の道を行き、次の通りを左に曲がると3分、さっぱりとした味の餃子がおいしい三七福(みなふく)餃子店(電話 0569-21-2002)がある。遅い時間には品切れになるのでご注意。

南吉の里、ゴン狐の童話で知られる新見南吉の記念館。名鉄河和線、半田口駅より知多半島道路方向に徒歩で20分。


美浜町
杉本美術館、名鉄内海線の美浜緑園駅より歩いて5分。伊勢湾を望む丘、美浜緑園の新興住宅地の横にある。杉本画伯の作品1700点が展示されている。大和風物や、海外スケッチなど展示。ここより鵜の山(名鉄内海線、上野間駅下車、徒歩10分)のハイキングとバードウオッチングによい。1万羽の河鵜が生息しており、国の天然記念物に指定されている。

国道247号から奥田北(灯台うどん)の交差点を東へ行くと(徒歩30分)、小さな社の恋の水神社がある。縁結びの神様として知られる。この地には古くから神水として知られる「恋の水」の泉があった。平安時代の末、大納言桜町成範の娘である桜姫が、家臣の青町と駆け落ちした。男は大病を病み、姫はここの霊水があること聞いてこの地を訪れたが、水にたどり着く前に息絶えたと伝えられる。この神社では、水の神と桜姫が祭られ、現在のような恋の水神社という名がつけられた。特に若い女性がたくさん訪れる。

奥田海岸は春の潮干狩りで賑わう。海岸線を歩いて総合海浜公園、南知多ビーチランドに到る(名鉄内海線、知多奥田下車、徒歩20分)、イルカ・ラッコのショースタジアム、海洋館、ラッコ館、海獣広場、ペンギンプールなどがあり、イルカショーは大人も楽しめる。

グルメ探訪、国道247号線沿いにある「灯台ラーメン」は、ボリュームたっぷり。

一日の散策コースによい。

 

 

 

野間大坊、白川天皇の勅願寺。名鉄内海線、野間駅下車徒歩10分。源義朝の墓がある。平治の乱に敗れて野間に逃れた義朝が身を寄せた先で、湯殿で裸の際に襲撃をうけ、「われに一本の木太刀なりともあらば…」と無念の最期をとげた。この義朝の墓には木太刀が山のように奉納されている。

野間灯台を経て小野浦海岸に到る。海岸線が長く、美しい。ウインドサ・サーフィンでにぎわう。昔、帆船の貿易港として栄えたという、その面影は今はない。この村に、日本最初の日本語聖書の翻訳を記念する翻訳聖書の碑がある。江戸時代に堺から江戸に向かう途中、この村の乗組員の音吉、久吉、岩吉の3人が乗った千石船「宝順丸」が遭難し、米国のワシントン州にに漂着。その後、英国の船にでイギリスに渡り、帰国のため1837年米船で江戸湾まで向ったが、鎖国下の江戸幕府に受け入れられなかった。このためマカオに定住しドイツ人の宣教師ギュツラフと協力し、日本最初の和訳聖書「ヨハネ福音の伝」を出版した。この漂流者音吉の波乱に満ちた生涯については、春名徹著「にっぽん音吉漂流記」がある。また、彼らの数奇な運命を小説で感動的に再現した、三浦綾子著「海嶺」がある。

 

内海海岸、愛知県の夏の海水浴のメッカで、若者で賑わう。中部地方のハワイといった感じ。

内海川河口のの駐車場には、唐人お吉の像がある。幕末に渡来した黒船のハリスと共に外交史に名を残した唐人お吉は、この地の大工の娘として生まれ、下田に移住し芸者となった。野外レクレーションの内海フォレストパークは山の上にある森のピクニックランド。

内海駅より名鉄特急が、帰途に便利。

グルメ探訪、野間にある「岬鮨」のすし懐石2000円より。

歴史探訪と海岸でゆっくりくつろぐ、一日の散策コースによい。


南知多

名鉄河和駅からバスで師崎へ、または河和港から高速艇で直接三河湾浮かぶ日間ガ島、篠島へ。師崎港から往復料金、1200円。海水もきれいで、夏の海水浴には最高。一日海岸でのんびり過ごすのによい。民宿も多い(篠島観光協会 0569-67-2640、日間ガ島観光協会 0569-68-2388)。

豊浜の魚の広場は新鮮な魚介類を並べ、安く即売。観光客に人気がある。

知多半島先端に立つリゾート、チッタナポリは南欧風の白いテラスと高層マンションが建つ。ここからの三河湾、伊勢湾の眺めは絶景。篠島、日間が島の景色が好い。

グルメ探訪、カフェテラス「セイルズカフェ」の日曜のランチ・バイキングがボリュームがあって値打ち。ケーキもアイスも付き1500円で食べ放題。

豊浜の「まるは」新館では、新鮮な魚介類を2000円から食べられる。


参考資料

「愛知県の歴史散歩 上」 愛知県高等学校郷土史研究会
「知多のむかし話」 河和中学校編集、愛知県郷土資料発行
「にっぽん音吉漂流記」 春名 徹著、晶文社
「海嶺」三浦綾子、新潮文庫

Links

知多半島  知多半島の紹介ページ
Virtual知多半島  Virtualに知多半島の紹介
焼き物の散歩道  常滑市のマップと「焼き物の散歩道」
とこなめ国際やきものホームステイ IWCATのやきものとホームステイによる国際親善
日本音吉漂流の記 日本の最初の聖書翻訳を行った音吉の波瀾万丈の人生

Copyright© Polyglot Plaza 1997. All Right Reserved.
Updated July 22, 2003